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【個の存在自体が、すでに最高ブレンド】クリニカル・アロマテラピー第3版 読書会

更新日:2020年3月2日


 昨年12月より、

 久保田泉先生ゼミ


  初回開催報告



 


いよいよ今日(2月26日)が3回目!



世界の臨床現場でも信頼されている


『クリニカルアロマテラピー 第3版』ジェーン・バックル著


をテキストに


セラピスト1人1章担当で進めています。


第1章は 言い出しっぺの私が担当し、

第2章は Meguri Mohrio の わたなべさちこさん。



せっかくのアロマセラピーの専門家の集まりですので、

それぞれ担当章のときに、お一人お一人を

ご紹介したいと思います。



わたなべさちこさんは、

アロマテラピーの学校の卒業生の素敵なセラピストさん。


女性のリズムに沿った 

さちこさんのリズミカルアロマトリートメントは

本当に気持ちよくて癒されます。


レモンのお花の香りに包まれた、今回発表担当のさちこさん


そう、こちらはレモンのお花!




みんな大興奮✨



さすが同じミカン科ミカン属だけあり、

お花の香りは

ビターオレンジのお花のネロリに似ていて

葉っぱはビターオレンジを彷彿させる香りがしました。






わたしからは、


ドイツの野菜料理本のレシピより、


デザートドリンクをお出ししました。


その名も、 Zimt- Honig-Kakao


翻訳すると、


シナモン はちみつ ココア(ホットチョコレート)



 なのですが




なぜか、私の脳内で勝手に 「ミント」と変換され(笑)


(ドイツ語では、minze なのに)




今日はミントの日にしましょう、と



お庭で採れたミントで作った

3年熟成のミントリキュール入りの



ホットチョコレートを作りました。



車を運転する方が多いので、

リキュールは火を入れて


ハーブは

コーディアルを作るときのように、

沸騰直前に入れて、火を止めて蓋をし浸出させました。

リキュールはお砂糖代わりに。ミントは昨年摘んだものをドライにしたもの



レシピを配布しながら、



「あ、Zimt は シナモンだった」 と気づき、


慌てて 



味見用に、シナモンや、レシピにあるカルダモンを振ったものの、



たちまちチャイ風味に変身したため、




ミントバージョンの場合は 



ミントでシンプルに、が好評でした。




いちご水とミントホットチョコレート



冬から春へのきざしを感じて、春色の飲み物も。



『赤毛のアン』からのインスピレーションで作った



甘酸っぱい いちご水。






青森りんごのチョコがけをいただきました。





香りをかいだり、植物を食したり、




毎日の暮らしの中の 植物療法。




感染症が蔓延し、緊張の続く日々だからこそ、




ハーブやスパイスの天然の抗菌作用の力も借りて

ホッと笑いあえる時間は、




何よりも免疫を上げてくれるのかもしれません。



🌿



ご参加のゼミ生


学べること、温かく迎えていただき、おいしいおいしいおやつをいただくこと

本当に嬉しいです。

あたたかいです!


と嬉しいご感想をいただきました。



こんな優しい言葉を届けてくれる、

あったかな素敵なメンバーが集ったゼミ会なのです✨




リトルミーさんのお話にほっこり🌼




一息ついたら、早速




第2章の「エッセンシャルオイルはどのようにはたらくか」について。



薬物動態


エッセンシャルオイルの局所吸収について



局所使用で安全なティーツリーは、

高濃度の経口投与で毒性を持つと言われたり(Hammer et al 2016)、



お肌には優しくても、口に入れては危険な精油があること


濃度がキーポイントになることを、


改めて確認しあいます。



異物から守る血液ー脳関門について、


一般的に、合成香料についての危険性は

「香害」として、広く認知されていますが、


合成香料よりもずっと安全とされる

天然の精油であっても、脂溶性であることは、

比較的小さな分子は、血液ー脳関門を通過させることもできる


と言う見解が 


Tisserand & Young (2013)の論文に書かれているらしいことがわかり、

安全性の根拠となっているそれぞれの論文(原書)を 

確認し、みんなで共有したいと思います。





ただ、

人間が、見えるデータを頼りに機械的に取り出した部分の集合が 

もとの1つの精油にはなり得ない、

それが、薬との違いであり、


それだけ、自然界のものには

未知な、奥深い部分もあるからこそ、

ホリスティックに、人類や、生物を助けてくれた

植物療法、芳香療法の長い歴史があるのでは、と感じています。




精油自体は、


蒸留されたり、

圧搾されたり、様々な手法を使って


人の手で集められた


「人工的な、天然100%の抽出物」であり、


揮発性で油溶性の芳香物質の集まりです。




ローズの精油1キロを採るためには

花びら3〜5トン 必要と言われ、



精油1滴を約0.05mgとすると、


1滴がいかに濃いか、その中に入っている薔薇の量を思うと

お分かりいただけるかと思います。




いかに100%天然の安全なものであっても、


同じ種類や組み合わせの精油だけを、

ルーティーンのように毎日大量に使い続けるのは


リスクがある。





だからこそ、使いすぎず、



1人1人に、そのとき、その状況に応じた、



ふさわしい使い方が



安全に効果的に、



植物の力を借りることにつながるのです。




🌿


ゼミ生の恵美子さんが『絵でわかる薬のしくみ』(船山信次著)の

本を持ち寄ってくださったり、


リトルミーさんからの香りにまつわる

素敵なエピソードのお話があったり・・・



ゼミの素敵さは、

みんなとの語り合いの中での気づきが深まるということ。







1つの精油成分の中に、他の成分の吸収をより促進させるものがあったり

例えば、d-リモネンは、αピネン、βミルセンの吸収促進作用がある

(Schmitt et al 2009)というお話の中で、



あ、レモンは、d-リモネンが 60〜70%で、

微量に αピネン、βミルセンが含まれているね!


という気づきがあり、





1つの精油の中で助け合っている!




今まで、ブレンド=調香 のイメージが強かったけれど、



1本の精油は、すでに


すでに、完全な 素敵な ブレンドなのね!




と、




すでに知識としては、

「芳香物質の集合体」と認識していても、



語り合ったり、

違う角度から眺めてみることで




本当の意味で、



深く 納得できる喜びがあることです。





同時に、 日々のアロマテラピーで



からだを通してわかっていたことが



知識としても裏付けされる。







今回の学びを一言で言うと



天然に存在している、その

存在自体が、すでに 助け合って、統合的、完璧なんだなあ・・・


改めて、そうなんだ、とからだを通して、深く感じ、納得したということ。




そう思うと、人間もまた同じで、



1人1人が 本来すでに 完璧で、ホリスティックということ。



そうして、



すでに豊かなブレンドである、そういう1人1人が集まって



ますます芳醇な世界になっていく、 ということ。




個の存在自体が すでに最高のブレンド、


ギフトであるということを分かち合えた


最高の、3回目の久保田泉先生ゼミでありました。




次回は



3月18日水曜日(予定。状況によっては、4月に延期します)

  2章の続きからはじまります!




ゼミ生をお見送りしたあと、娘と一緒に作った いちごのレアチーズケーキ




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