本と香りの往復書簡、はじまります
更新日:2019年9月28日
いつまでも眺めていたいような
秋の空。
「今夜は晴れるから星をみてね」
違う場所で同じ空を見上げている家族から、
そんなメッセージが届きました。

昔大好きで観ていた「ハイジ」を思い出させる
オープニングの可愛らしいアニメと
すずちゃんの魅力に惹かれて観ていた
朝の連続テレビ小説「なつぞら」。
後半は、これまた
大好きな「大草原の小さな家」のモチーフも出てきて
心が躍りました。
自分が生まれた場所を大切にしながら、
新しい土地を耕していく。
「開拓」や「二番だし」のお話は、
仕事や環境に恵まれた故郷を離れて
誰ひとり知り合いのいない場所に住んで
そこでまた素敵な出逢いに恵まれた
自分自身ともどこか重なりました。

自分自身にとっての開拓。
それは、先週の
久保田泉先生をお迎えしての
専門家向けの講座主催もその1つ。
https://www.noda-aroma.com/post/【久保田泉先生をお迎えして】精油の安全性をテーマに専門家同士がホリスティックに繋がる
東京の「アロマテラピーの学校」という同じ学び舎で
学び、今も共に学ばせていただいている
盛岡のアロマセラピスト、
渡邉佐知子さんのサポートのお蔭で、さらに
青森のセラピストさん達との素敵な出逢いに恵まれました。
そして、お互い、
「本」というキーワードでも結ばれた
青森の かわいいアロマひつじやさん。
往復書簡や、連詩、という私の言葉を
とても喜んで受け取ってくださったばかりか、
まるで序章のように、
「穏やかであたたかくて、そしてまっすぐな光が差すようで、
実り多いあっという間のひとときでした。」
という言葉を届けてくださり、
(「月とアロマと」初めての、専門家のための講座、
久保田先生講座のご感想。ご本人のご許可を得て掲載)
その光はまるで、
かわいいアロマひつじやさんそのものと感じました。
🌿 ひつじやさんのブログ
すきとおった風【安全性の講座@盛岡に参加して】
『本と香りの往復書簡』
🌿
私からの最初の本は、
ポールギャリコの 『雪のひとひら』(矢川澄子 訳)
中学の終わりか高校の始まりの頃に出逢ったポールギャリコは、
既に、とっくに故人ではありましたが、
出逢って以来、
ずっと心の中の恋人のように思っていました。
『雪のひとひら』の香りは、
フランキンセンス、ミルラ、北海道モミ
そして・・・
八戸の素敵なセラピストさんからの贈り物
南郷の2019年産ラベンダー
透明な、サンフラワーオイルに1滴ずつ。

同じ香油を2つ作り、
1つはひつじやさんへお贈りし、
もう1つは自分の手元に。
思えば、
「穏やかであたたかくて、まっすぐな光」
は、『雪のひとひら』の世界
そのもののようにも感じます。
「雪のひとひらには
わからないこと、知りたいと思うことがたくさんありました」
という姿に自分を重ねて、
翻訳者の矢川澄子さんとは、
他ならぬ、
この『雪のひとひら』の感想を送って、
お茶の時間をご一緒した思い出があります。
矢川さんは、
ヨハンナ・シュピーリの『ハイジ』原作の
翻訳者でもありました。
🌿
大きな、
立派なこと
ではなく、
むしろ、
小さな平凡に見える、
慎ましやかな人生を
わたし自身は愛していて、
『雪のひとひら』を 往復書簡のはじまりにできることを
この上なく幸せに想います。