さんさのお祭りも終わると、秋の気配を感じる盛岡。
ちょうど今日は立秋ですね。
こんな風に、
暦とともに季節の移り変わりを感じる場所で暮らしていると
自然のリズムにからだも寄り添い、
内側から静かな力が湧いてきます。

東京からお見えになるお客様は
まず、サロンの周りの空気に感動してくださり、
県内でも、街中にお住まいのお客様は
こちらに向かうほど緑が増えて、元気になってくる、
とおっしゃって下さる方も。
そう、ここからもう、セラピーは始まっているのでした。
この場所は、縄文時代から人が住んでいて
今でも、土器などが発見されることもあるとのこと。
私自身、この場所にいると
からだの内側から力が湧いてくるのを感じます。
幸せ、というのは、
外側から与えられるものではなく、
内側から、おのずと湧いてくるものなのかもしれません。
宮沢賢治さんの物語、
『注文の多い料理店』の序章が実感となってあらわれます。
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わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、
きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、
いちばんすばらしいびろうどや羅紗らしやや、宝石いりのきものに、
かはつてゐるのをたびたび見ました。
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土や木々のちから。 風やひかりの力。
サロンでは、岩手のこの風景に助けられて、
いらっしゃるお一人お一人と、ご一緒に
「きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのみながら」
内なる悲しみや心身のお疲れが、
いつの間にか光に変わっていくのを
そっと見守っていけたらと願っております。
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