top of page

【ありたい世界、生まれた】アロマセラピスト自主勉強会 第3章をおえて

執筆者の写真: 野田 綾野田 綾



精油の安全性を考える会を主宰されている久保田泉先生を

アロマセラピストの学びの会が行われたのは

新型コロナウイルスが流行する前の2019年の9月の秋晴れの3日間。




忘れられない夕方のお散歩タイム




当日は、県を超えて、

プロフェッショナルのアロマセラピスト達が集まりました。



その学びの会実現のため、


見えないところで

仲間のセラピストさん達が、


「目の前のお客様と、セラピスト自身の安全を守る」

「安全で安心の、楽しいアロマを伝える」ために

尽力してくださっていたこと


知れば知るほど、改めて胸がいっぱいになります。



🌙



久保田先生が東京へお帰りになってから、


「精油の安全性を学び続けよう!」と集まった有志で


『クリニカルアロマテラピー 第3版』

(ジェーンバックル著・フレグランスジャーナル社)をテキストに


各々が章ごとに発表を担当し、


無事読み終えたら、先生を再びお迎えしようと


自主勉強会、名づけて〜久保田泉先生ゼミ〜を立ち上げました。



🌙


コロナ前は 県内外から月とアロマとに集まり





第一章を終えたときは、嬉しくて、上京して

先生にご報告し、アドバイスをいただきました。








 新型コロナウイルスが日本に上陸し、

 緊急事態宣言が出た2020年4月からはオンラインで、


 なんと、久保田泉先生も一緒にご参加下さることに!!!


 

第二章発表のさちこさん、画面上で桜と音楽を一緒に分かち合って下さりました✨



そして、第三章は、青森でアロマフェア八戸を主宰していらっしゃる

お二人が担当して下さりました✨



本と香りの往復書簡でも喜びを紡ぎあえる存在、


以前、ブログにもご紹介しましたゼミ通信や

月とアロマとのカルテや葉書のデザインなども色々助けてくださっています🍀


そして、もうお一人は、


思わず、月とアロマとの中で、

「優しさはどこから」という詩が生まれた

温かさでいっぱいの、


勉強会で、可愛く包装された柚子の精油をみんなに送ってくださったり、

ゆったりとした語り口、優しい佇まい

「セラピスト、ってこういう方のことを言うんだな」

と納得するような、

存在するだけで芯から癒され、心から尊敬する

本当に素敵なセラピストさんです🌸


アロマフェア八戸さんは、


コロナ禍では、少しでも明るい灯火を、と アロマフェアat homeを企画され、

私も参加させていただきました。


コロナ禍で、少しでも明るい気持ちに、とat home も企画


こんなふうに、地域のセラピストさんと繋がれたら、


と、いつの日か、ゼミのみんなと一緒に


みちのくセラピストマップ も作りたい、 と1つの夢が生まれました。




盛岡に素敵なカフェがたくさんあるように、


1つ1つのサロンも、街で愛される場所であってほしい、



アロマセラピーが、安心安全で、生活に豊かな彩りを添えるものとして、


そして、弱っているときに、小さな光となって、


そっと心とからだを灯す助けの1つになれば



という自分自身の内なる願いにも気づかされます。





第3章のはじまり → https://www.noda-aroma.com/post/2020/10/7



そこからさらに数ヶ月かけて学んだ


「基本的な植物の分類、化学、抽出、生合成、分析」がテーマの第3章で



議論に上がった中で、改めて強く印象に残ったのは、


植物から抽出される成分の、薬効と毒性と依存性、についてです。



毒にも薬にもならない、 という言葉があるように、


何か効果があった、ということは、毒にも薬にもなり得る、ということ。



毒になるか、薬として作用するかは、



目の前の人にふさわしい、適切な使い方かどうか


適切な量かどうか、



が大切な大切なポイントになります。





1キロのラベンダーの精油を採るには

100〜200キロのラベンダーの花穂が必要、

ローズ・オットーの精油を採るには、

3〜5トンもの薔薇の花びらが必要であることからも、


精油自体が、本来ある1つのお花や葉っぱの中に含まれる香りよりも

ずっと濃いものであることがわかります。



精油の小瓶があるからこそ、

目の前に植物がなくてもその恩恵を受けられるわけですが、


事故を防ぐ上でも、

本来自然にある状態近くまで、薄めて使うのが安全、とされています。




それでも、


使う方の体調や、お肌の状態、体質、などなど


本来ひとりひとり、「適切な量」は違います。


時には精油を使わない方がいい状況だってあります。



それを見極めて、お客様や、自分自身との心とからだの対話を通して


「使い手にとってのちょうど良さ」


一緒に見つけていくのがセラピストの役割かもしれません。




毒性と依存性、で、




麻薬についても、話題にあがりました。


例えば、アヘンも植物からの抽出物です。


埼玉警察のHPに説明がありました。


天然原料で、陶酔感を覚え、使うほど依存性が高まる麻薬。


1キロのアヘンを採るために、ケシの実が2000本も必要という、

(ウイキペディアより https://ja.wikipedia.org/wiki/アヘン



「植物からの抽出」

「吸って気持ちよくなる」という部分では、


どこか精油と重なる部分もなくはないですね。


実際、紀元前の昔から、鎮痛薬、医薬品として使われていた歴史があります。




その時、久保田先生より



モルヒネが、


どんなに末期癌患者さんの耐えがたい痛みの緩和に役立っているか、ということ。


それでも、


モルヒネの使用により、


患者さんが、麻薬依存になった、というお話は聞きませんね



というお話がありました。



・・・確かに・・・!!!



それは、医師が、目の前の患者さんの症状に合わせて


適切な量を処方しているからに他なりません。





症状に合わせて、


適切な量を、適切な時に使う。





だからこそ、安全で、有効な働きになるのです。




本来、安全、とされる精油も、


同じ香りだけを長期にわたって使い続けない


1つのブレンドを使い終えたら、


異なるブレンドにしてみる



というのも、からだへの負担を減らすため。





第3章の終わりに、担当の山口ゆきこさんが


「植物さんの心の声・想像」を語って下さった時、



人として、とても謙虚な気持ちになりました。



植物は、人間のために香り成分を作っているわけではなく、


植物自身が生き抜く戦略として生み出しているということを改めて。



1人では生きていけない、

植物を食べなくては生きていけない私たち人間(従属栄養生物)が、


光だけで生きていける植物(光合成独立栄養生物)の恩恵を

分けていただいているのですね。





学び、というのは尽きなくて、


わからないことが逆に増えて、


必死になりすぎて(特に苦手な分析の分野は)


気づいたら、木をみて森を見ず という状況にも陥ったりします。


私自身、そうなりかけていたことに、ハッと気づいた自分がいました。



🌙



「宇宙の中に投げ出されたように感じたけれども

 気づいたら、自分も宇宙の中の地球の中の生命であることに気づいた」



同じく第3章担当の終わりに語ってくださった美央さんの

言葉に、心から深く共鳴します。




🌙


ゼミの中での対話を通して、


気づいたら、涙が溢れて止まらない自分がいました。





「あなたのことがわかりたい」「声を聞かせてね」と


目の前の存在や、植物に耳を澄ませながら、




「ゆったりと、わからないことを楽しむ」ことのなんという豊かなことか。





安心して「わからない」と言えて、みんなで知恵をしぼったり、


それぞれの持ち味を生かして助けあったり




そう、私は、こういう世界を作っていきたい、と願っていたんだ、


と、本当の自分自身の望みに気がついたように思います。




知識を身につけたり、できるようになる、


ということももちろん、


職業として生きていく上で欠かせないですが、



それよりも、むしろ、



内なる本当の願いは、




助け合い、それぞれの存在を大切にしあえる世界。



そして、それが、今、目の前にあり、



みんなで体験し、みんなで生み出せていることに



心から喜びを感じ、



幸せを感じたのでした。




閲覧数:122回0件のコメント

最新記事

すべて表示

扉のことば

Comentários


bottom of page